VOOとは?特徴や株価チャート、メリット・デメリットについて解説

VOOとは?特徴や株価チャート、メリット・デメリットについて解説

監修者の紹介
増田さん

監修者増田 諒

2021年1月1日現在、全国に891世帯1,257名のクライアントを抱えるコンサルタントとして活動中。年間100件の個別相談のほか「マネー・ライフプランニング」「資産運用」「保険」「確定申告」「住宅ローン」「相続」等のテーマのセミナーで登壇。

MDRT入賞 7回 ・TLC(生命保険協会認定FP) ・CFP ・IFA(証券外務員1種)・ファイナンシャルプランニング技能士1級 ・宅地建物取引士 貸金業務取扱主任者

増田 諒Masuda Ryo

株式投資初心者にとって、数多くの銘柄の中から、利益を出せる銘柄を自分で選び出すことは難しいでしょう。

そのような場合、米国ETFのVOOを購入すれば、専門的な知識がなくても、分散投資をすることが可能です。リスクを抑えながら投資が始められます。

「そもそもVOOって何?」「VOOの今後の動きや配当金が詳しく知りたい」このような疑問を持つ方もいるかもしれません。

そこで今回は、VOOの特徴や株価チャート、メリット・デメリットを詳しく解説します。

VOOを取り扱っている証券会社も厳選して紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

VOOとは?特徴を解説

そもそもVOOとはどのような特徴を持っているのか、詳しく見ていきましょう。

S&P500に連動するETF

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VOOとは、大手資産運用会社バンガード社が運用している米国ETFです。正式名称は「バンガード・S&P500ETF」と言います。S&P500とは、アメリカの企業500社の株価を指数化した「S&P500指数」に連動していることを示しています。

ETFとは?

ETFとはExchange Traded Fund の頭文字を取った名称で、上場投資信託のことです。日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの指数に連動するように、運用されています。

 ETFが連動する指数は複数の銘柄で構成されているので、ETFの投資対象も複数の銘柄になることが一般的です。

そのため、ひとつのETFに投資を行うだけで、分散投資が可能です。数あるETFの中でもVOOはアメリカの大型企業にまとめて投資できることから、投資家の間でも注目されています。

構成銘柄

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2022年3月25日時点の、VOOを構成するS&P500の組入上位10銘柄を見ていきましょう。

ティッカー 会社名 組入比率
AAPL アップル 7.05
MSFT マイクロソフト 5.96
AMZN アマゾン 3.74
GOOGL アルファベット class A 2.22
TSLA テスラ 2.22
GOOG アルファベット class C 2.05
NVDA エヌビディアコーポレーション 1.84
BRKB バークシャーハサウェイ 1.69
FB フェイスブック 1.32
UNH ユナイテッドヘルス・グループ 1.26

参照:https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239726/ishares-core-sp-500-etf

アップルやマイクロソフト、アマゾンなど、世界で活躍する大企業の銘柄が主に組み込まれている点が特徴です。急成長を続けるアメリカの企業で構成されており、長期的に見ても価格は右肩上がりに成長しています。

米国はGDPが世界一位であり、今後も人口が増加していくことを考えると、投資先として魅力的でしょう。

買付手数料が無料

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一般的に投資信託を行う上では、以下の4種類の手数料がかかります。

  • 買付手数料
  • 信託報酬
  • 信託財産留保額
  • 解約手数料

上記のうち、VOOは多くの証券会社で、買付手数料が無料です。コストを気にすることなくリーズナブルに取引できます。「米国ETFに興味があるものの、手数料が気になる」という方も、VOOなら気軽に取引を始めることができるでしょう。

VOOの株価・チャートの今後の動きは?

VOOの株価・チャートの今後の動きを予測するために、理解しておくべきポイントを解説します。

米国の経済成長

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VOOは、S&P500指数に連動するように運用されています。そのため、S&P500の構成企業の銘柄の価格が上昇すれば、VOOの株価も同様に上昇します。

 VOOの株価の動きを分析するなら、米国の経済成長をチェックしておくことが大切です。

S&P500は、アメリカの株式市場の時価総額の約8割を網羅しています。GAFAMなど、世界を代表する大企業で構成されている点が特徴です。

GAFAMとは、米国の世界的IT企業であるGoogle、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftの頭文字を取った呼び名のことです。

米国経済の見通しは?

2020年に新型コロナウィルスが感染拡大した影響で、世界の多くの国々は経済危機に直面しました。

しかし、このような状況下でも、米国は金融緩和政策を行うなど、経済をいち早く回復させたのです。今後も米国経済は徐々に回復していくことが期待できます。

米国経済に連動して、S&P500指数も成長していくでしょう。

銘柄の入れ替え

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S&P500は独自の委員会によって、四半期ごとに銘柄の入れ替えが行われています。時代の流れをもとに企業動向や業績、今後の見通しから、総合的に判断して銘柄が決定されるのです。

 2020年には、米電気自動車(EV)大手のテスラがS&P500に採用されたことで、大きな話題を呼びました。

定期的に銘柄の入れ替えを行う理由としては、常に最新の米国の主要業種の主要企業をカバーすることが挙げられます。

時代に合わせて構成銘柄を入れ替えることで、米国株式市場全体の時価総額比率の約8割が網羅されているのです。時代に合った銘柄に投資することができます。

ハイテク企業の業績の上昇

オフィスビルの画像

新型コロナウィルス感染拡大の影響によって、外出を自粛する方が増えました。リモートワークも普及していることから、ハイテク企業の業績は上昇しています。

VOOが連動しているS&P500には、GAFAなどのハイテク企業が多く組み入れられているため、今後も価格の上昇が期待できるでしょう。

半導体関連の企業の株価も上昇している

さらに電気自動車(EV)、人工知能(AI)技術を活用する企業も増えており、最近では半導体需要も増加して半導体関連の株価も上昇しています。

デジタル技術は世界中で研究が進んでおり、今後新型コロナウィルスが終息しても、デジタル化は進んでいくことが予想できます。

VOOの配当金や配当日は?

配当日

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VOOの配当金は、1年間に3月、6月、9月、12月の4回に分配されます。配当の権利を得るには、権利落ち日の4日前までには、取引を完了しておくことが大切です。

権利落ち日とは?

権利落ち日とは、銘柄を保有することで配当金や優待などの権利を得ることができる、最終取引日のことを指します。

 権利を取得するためには、各企業が定める権利確定日に株主として株主名簿に掲載されている必要があります。

そのためには、権利確定日から権利付最終売買日までに銘柄を購入しなければなりません。人気の銘柄は権利付最終日に向けて値上がりすることもあるので、注意しましょう。

配当利回り

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VOOの配当利回りは、平均が1.84%程度と低めである点が特徴です。直近の配当利回りを見ていきましょう。

年代 配当利回り
2021年 1.53%
2020年 1.80%
2019年 2.42%
2018年 1.93%
2017年 2.13%
2016年 2.21%
2015年 2.09%
2014年 2.06%
2013年 1.54%
2012年 1.23%

配当利回りが高い年でも2%程度となっており、配当金のみでたくさんの利益を出すことは難しいでしょう。配当目当てで投資をするなら他のETFを選ぶことがおすすめです。

 ただし、VOOは長期的に株価が値上がりしており、長期間保有すれば、大きなリターンを得られる可能性があります。

このことからも、VOOはインカムゲイン投資ではなく、キャピタルゲイン投資に向いていると言えるでしょう。

インカムゲインとキャピタルゲインとは?

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キャピタルゲインとインカムゲインは、どちらも投資家が受け取る利益のことを指します。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合う方を選びましょう。

キャピタルゲイン

キャピタルゲインは、保有していた資産を売却することで、得られる売却益のことです。

値上がりしそうなタイミングで投資を行い、購入価格よりも値段が上がった時に売却して利益を出す方法です。

インカムゲイン

インカムゲインとは、資産を保有することで安定的・継続的に受け取れる利益のことを指します。

 株式投資で受け取る配当金や不動産投資の家賃収入などで、利益を得る方法です。

キャピタルゲインはハイリスク・ハイリターンであり、インカムゲインはローリスク・ローリターンであるという大きな違いがあります。

VOOのメリット

VOO投資を行う上でのメリットは以下の通りです。

長期投資に向いている

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これから投資を始めようと考えている方は、過去のパフォーマンスから、どのくらいのリターンを得ることができるか、予測を立てることが大切です。

 VOOは過去10年間で400%以上の成長を遂げており、設定以来パフォーマンスが高い点がメリットです。

しっかりとリターンを出すことが期待できるでしょう。ただし、値動きは安定しているため、短期的な利益を狙う投資方法には向いていません。

長期間保有してコツコツ利益を出すことがおすすめです。米国経済は高成長が続いており、今後も伸びていくと予想されます。

長期目線でリターンを得たい方にはぴったりのETFでしょう。

分散投資ができる

チャートの画像

分散投資とは、投資銘柄を分散させることで、資産運用に伴う価格変動リスクを低減させて好リターンを目指せる投資手法です。

例えばひとつの銘柄だけに投資を行った場合、その銘柄の価格が下落すると、大きな損失が出てしまいます。

 このような事態に陥らないためにも、リスクを集中させることなく、あらゆる銘柄に分散することが大切です。

VOOに投資すれば、アメリカの主要企業500社へ投資しているのと同じ効果が期待できます。そのため、リスクが偏ることなく安心して取引することが可能です。

リスクを抑えて投資を始めたい初心者の方にもぴったりのEFTと言えるでしょう。

経費率が低い

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VOOは、経費率が年率0.03%とリーズナブルな点もメリットのひとつです。取引コストを抑えながら運用することができます。

経費率とは、ETFを運用する費用が、ETFの純資産総額に対してどのぐらいの割合かを表したものです。 投資している金額に基づいて自動で支払われます。

 経費率が0.03%なら、100万円を運用しても、1年でかかる経費は300円しかかかりません。

投資で利益を出すためには、コストをどれだけ抑えられるかが大切です。米国の代表的な500社もの企業に自動で分散投資できることを考えると、コスパが高いと言えるでしょう。

VOOのデメリット

VOOのデメリットには、以下のような点が挙げられます。

最低投資金額が高い

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米国ETFであるVOOは金額指定では購入することができず、1口単位で購入する必要があります。

 最低投資金額が4万円~5万円程度かかってしまう点がデメリットです。

毎月少しずつ購入していきたいと考えている方にとっては、ハードルが高くなってしまうかもしれません。

ただし、最低投資額が多少高くても、ある程度まとまった金額で購入する予定の場合ならそこまでデメリットに感じることもありません。

米国の大型株に投資が集中する

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VOOの大きなメリットとして、分散投資ができる点が挙げられます。しかし、その一方で大型株に集中してしまう点がデメリットです。

VOOがベンチマークにしているS&P500指数は、米国の代表的な大企業の銘柄を中心に構成されています。

 そのため、安定はしているものの、これから成長が期待できる新興企業の銘柄の恩恵は受けられない点がデメリットです。

今後、中小企業が米国経済の成長をリードするような局面に転換した場合には、VOOのリターンは少なくなることが考えられます。

このように、投資先が大型株に偏ってしまうことで生じる、このようなリスクについても知っておきましょう。

為替手数料がかかる

コインの画像

VOOは米国ETFであるため、日本円を米ドルに交換して購入する必要があります。国内ETF投資とは違い、購入時には為替手数料がかかってしまう点がデメリットです。

手数料の金額は証券会社によっても異なりますが、1米ドル25銭程度が一般的です。

証券会社の中には、買付の為替手数料が無料もしくは割安に設定されている場合もあるので、申し込みの際にはチェックしておきましょう。

VOOを取り扱っている証券会社

ここからは、VOOを取り扱っている証券会社のおすすめを厳選して紹介します。

楽天証券

楽天証券

楽天証券のおすすめポイント
  • 資産運用会社3社から、9銘柄を対象に買付手数料を無料にできる
  • VOOも買付手数料無料の対象銘柄
  • 米国ETFは日本円・米ドルのどちらからも注文が可能
  • 米国株式情報やレポートが充実している
  • 取引ツールの操作性が高く初心者でも使いやすい

楽天証券は、資産運用会社3社から、9銘柄を対象に買付手数料を無料にできるため、コストを抑えて投資を行うことが可能です。VOOも対象銘柄に含まれています

 米国ETFは取引スタイルに合わせて、米ドルの決済と日本円の決済が選択可能です。

為替取引が不要なだけではなく、取引機会を損なうこともありません。

米国株式情報やレポートが充実しているので、投資のさまざまな情報を入手することができるでしょう。

楽天証券の基本情報

株式手数料

現物:0円~

信用:0円~

IPO取扱実績 38社
※2021年の実績
口座開設スピード 最短1日
単元未満株

出典:楽天証券

SBI証券

sbi証券

SBI証券のおすすめポイント
  • 米国株式取扱数は5,135銘柄(2022年3月14日時点)※
  • 初心者向けの海外ETFデビュー講座が無料で見れる
  • 米国ETFのラインナップが豊富
  • 米国貸株サービスで保有しているだけで金利が受け取れる
  • 米国ETF定期買付サービスが利用できる

※参照:https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_foreign&cat1=foreign&cat2=us&dir=us&file=foreign_us_02.html

SBI証券の米国株式の取扱数が5,135銘柄と多く、米国ETFのラインナップも豊富に取り扱っている点が魅力です。米国株投資を考えている方におすすめです。

 「米国貸株サービス」では、米国ETFを毎月好きな日に自動で買い付けしてくれるので、忙しい方も気軽に投資が始められるでしょう。

無料の「米国株アプリ」をダウンロードすれば、チャート分析から口座の管理まで、ひとつのアプリで米国株投資を完結させることが可能です。

SBI証券の基本情報

株式手数料

現物:0円~

信用:0円~

IPO取扱実績 85社
※2021年の実績
口座開設スピード 最短1日
単元未満株

出典:SBI証券

マネックス証券

マネックス証券

マネックス証券のおすすめポイント
  • 米国ETF9銘柄の買付手数料(税抜)が実質無料の「USAプログラム」
  • VOOも買付手数料無料の対象銘柄
  • 申し込みから最短翌営業日に取引が始められる
  • 米国株おすすめネット証券ランキングの総合評価で1位を獲得(2022年度実績)※
  • 米国株専用スマホアプリ・銘柄分析ツール、セミナーなど投資情報も充実

※ 公式サイトの文言による

マネックス証券は、米国株おすすめネット証券ランキングの総合評価で1位を獲得するなど、米国株投資家から高い評価を得ていることが分かります。

米国ETF9銘柄の買付手数料(税抜)が実質無料の「USAプログラム」が魅力です。特定の米国ETFの買付手数料が全額キャッシュバックされます。

 VOOも買付手数料無料の対象銘柄なので、これからVOO投資を始める方にはぴったりでしょう。

米国株専用スマホアプリ・銘柄分析ツール、セミナーなど投資情報も充実しているので、快適に取引ができます。

マネックス証券の基本情報

株式手数料

現物:110円(税込)

信用:99円(税込)〜

IPO取扱実績 50社
※2021年の実績
口座開設スピード 最短1日
単元未満株

出典:マネックス証券

まとめ

今回は、VOOの特徴や株価チャート、メリット・デメリットを詳しく解説しました。VOOは多くの証券会社で買付手数料が無料なので、コストを気にすることなくリーズナブルに取引できます。

S&P500指数がベンチマークであるため、日々米国の経済成長をチェックしておきましょう。

今回紹介した証券会社はどれもコスパが良く使いやすいツールなどの特徴があるので、よく比較して選んで下さいね。
・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等を提供する企業等の意見を代表するものではありません。
・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等の仕様等について何らかの保証をするものではありません。本記事で紹介しております商品・サービスの詳細につきましては、商品・サービスを提供している企業等へご確認くださいますようお願い申し上げます。
・本記事の内容は作成日または更新日現在のものです。本記事の作成日または更新日以後に、本記事で紹介している商品・サービスの内容が変更されている場合がございます。
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