2024.09.09
プレスリリース
【子どもが没入する金融教育】知識の暗記ではなく“仮想人生”での気づき|人生の練習ができるカードゲーム授業『ライフプロデュース』を開発
現役教諭“ぬまっち”こと沼田晶弘先生監修
~「ライフプロデュース」自分らしい人生を叶える攻略法~

「金融の力を解き放つ」をパーパスに掲げ、ライフプラン実現を支援する金融サービスの開発・提供を手掛けるブロードマインド株式会社(本社:東京都渋谷区、以下「当社」)は、学校向けの金融教育としてカードゲームを活用した出前授業の無償提供を開始いたします。
このプログラムは投資教育や金融商品などの知識を学ぶ授業とは一線を画し、カードゲームを通じて“仮想の人生を体験”することで、将来までの見通しを立てる大切さを学ぶことを目的としています。言わば「人生の練習」ができる、まったく新しい金融教育の形です。対象は、小学校(高学年)・中学校・高校を想定している内容です。
実施の検討、ご依頼される教育機関・団体さまはこちらのフォームより、広報へご連絡ください。
■開発の背景
政府は2028年度末を目途に、金融経済教育を受けた人を現状の7%から20%に増やすことを初のKPIとして掲げ、官民による金融経済教育推進機構(J-FLEC)を設立、本年8月から本格稼働しました。これをクリアするには5年で約1,200万人への金融経済教育実施が必要となり、学校や職場でも積極的な取り組みを求められることが予想されています。
先んじて2022年の学習指導要領改訂により金融教育が義務化・拡充され、学校でも「金融教育」が推 進されていますが、教育現場の実態では以下のような課題が浮き彫りになってきています。
【金融教育の3つの構造的課題】 ・教える側:先生の専門知識不足や、企画・準備の負担 ・学ぶ側:抽象的な金融概念が子どもの生活実感と結びつかない ・手法:一方的な講義形式による受動的学習で、本質的な学びに繋がらない |
これまでも当社のFPが講師となる講義形式の金融教育授業はご依頼を受け実施してきましたが、「実施しても生徒にはピンと来ないテーマなので、このまま継続すべきか悩ましい」という声を数多く耳にしてきました。
授業の在り方や内容について様々なご意見をいただくなか、我々としても金融教育は、本来人生を豊かに生きるための基盤づくりであるべきと考え、より本質的な人生とお金の関係性を、より能動的に没入して学べるゲーム形式の授業として開発するに至りました。
「投資や運用」、「金融商品」について教える金融教育ではなく、今後の人生にはどのようなライフイベントが起こり得るのか、それにはどのようなお金・時間がかかるのか、自分の選択によってどのような違いが生まれるのか・・・など、より生活実感と結びつけながら本質的なことを知っていくことで、「ライフプラン(見通しを立てること)」の重要性を学ぶ内容です。
■ゲーム概要 
- ゲーム名:「ライフプロデュース」~自分らしい人生を叶える攻略法~
- 提供対象:小学生(高学年)、中学生、高校生
- 提供エリア:東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県
- 授業構成:カードゲーム+振り返りワーク・講義
- 所要時間:原則2コマ
- 費用:無償
- 講師・運営:すべて弊社社員が担当
カードゲームを通じて仮想の人生を体験し、将来に向けた計画や準備の大切さを学ぶことを目的としたプログラムです。お金を稼ぐことがゴールではなく、限られたお金と時間を使いながら「叶えたいこと」の実現を目指します。
■ゲームの進め方
最大4人のチームをつくり、弊社社員の進行のもと全員同時に進行します
- 配布する「叶えたいことリスト(別紙)」から、自分の人生で大切にしたいこと3つにチェックを付ける
- 人生のライフイベントを記載した10個の「イベントカード」に対し、様々な「選択」をしながら順に進めていく
(例:■イベント=就職、 ■選択肢→大企業/公務員/資格職/起業・フリーランス/アーティスト・スポーツ選手)- それぞれ選択には「お金」と「時間」がかかり、保有するリソース内での選択が求められます
- リソースによっては叶えたいことが叶えられないことも起こります
- 全てのイベントを実行後、得点を集計
- 1回目のゲームで学んだことを基に、再度ゲームにチャレンジ
- お金や時間の使い方や選択肢の変更などをすることで、叶えたいことの実現度を高めます
- 体験で学んだ内容を振り返りや講義で一緒に整理

■学びのポイント
能動的な学習:自分の価値観で選択できる主体的な体験
失敗からの学び:1回目で失敗しても2回目で戦略を練り直せる安全性
多様な価値観の発見:チーム議論を通じた気づきの共有
- ライフイベントの全体像把握
今後人生でどんなライフイベントが起こり得るのか、それに対しどんなお金や時間がかかるのかを学べます。 - 選択による人生の違いを体験
自分が取る選択によって人生がどのように変わるのか、限られたリソースの中での優先順位の付け方を学べます。 - 計画の重要性を実感
ライフプランニング(見通しを立てること)や、お金・時間のやり繰りをすることの必要性・重要性を学べます。 - 画一的な正解 → 個人の価値観に応じた最適解
自分にとって大切なことを実現するための選択力を養います。

■ 実施後アンケート

当社は創業以来、ライフプランニングを事業の中核に据え、一貫して「お金で人生を諦める人を、一人でも減らしたい」という想いを大切にしてきました。
今回の教育プログラムも、この根本的な価値観の延長線上にあります。子どもたちが早い段階で「人生の練習」を積むことで、将来「お金で人生を諦める」ことなく、自分らしい人生を歩んでほしい─そんな願いを込めています。
当社は「金融の力を解き放つ」というパーパスの実現、すなわち、金融本来の”人間の未来を前進させる”力を解き放つため、これからも業界の既成概念にとらわれずに新しいサービスの創造や取り組みに挑戦してまいります。
実施の検討、ご依頼される教育機関・団体さまはこちらのフォームより、広報へご連絡ください。
■開発パートナー
株式会社NEXERA(ネクセラ)https://corp.nexera.jp/
ネクセラは「体験による学びを当たり前に」をミッションに掲げ、体験型の人材育成・研修サービスを開発提供しています。教育工学的アプローチに基づくゲーム学習に注目し、学びの効果の最大化を図ります。
■ゲーム監修
沼田 晶弘(ぬまた あきひろ)氏
東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。1975年、東京都生まれ。東京学芸大学教育学部卒業後、アメリカのボールステイト大学大学院で学び、スポーツ経営学修了。同大学職員などを経て、2006年から現職。児童の自主性・自立性を引き出す斬新でユニークな授業が話題に。学校図書「生活科」教科書著者。著書に『子どものやる気を引き出す「ほめるよりすごい方法39」』(高橋書店)ほか多数。
沼田先生からのコメント
金融教育は、私が最近力を入れている活動の1つです。小・中高時代から「お金」について自分ゴトとして考えることができれば、いつか独り立ちした時にも困ることはありません。その時のためにお金の価値やありがたみを知ることはもちろん、自分に必要なものが何でだからお金を使うといったことを、子どもたち自身が考えて動いていけるようになっておく必要があると思います。今回監修した疑似体験ゲーム『ライフプロデュース~自分らしい人生を叶える攻略法~』は、自分の夢や送りたい人生を叶えるためにはどのようなお金や時間の使い方をすれば良いか、ライフプランニングを疑似体験できるゲームです。必要な時に必要なお金を使えるように、理想の人生を諦めないために、このゲーム体験が、子どもたち自身が「お金と自分の幸せ(ファイナンシャル・ウェルビーイング)」について考えるきっかけになることを願っています。
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