ベーシックアテンショントークン(BAT)の今後は?将来性を解説!
ベーシックアテンショントークン(BAT)は、2020年に国内の暗号資産(仮想通貨)取引所に初上場したことで、近年注目を集めている仮想通貨コインです。
まだまだ知名度は低いものの、今後の価格上昇が期待されている新興仮想通貨でもあります。
本記事では、ベーシックアテンショントークン(BAT)の今後の将来性を考察。さらに専門家の意見を基に、10年後の価格も予想します。
[本記事の著者・編集者・監修者]目次
ベーシックアテンショントークン(BAT)とは?
- 次世代ブラウザ「Brave」の報酬として受け取れる仮想通貨
- Webブラウザ上で広告を表示するだけでBATが獲得できる
- BATは投資目的以外にWebサイトなどへの寄付としても使える
- 高速ブラウジングで快適にWebブラウザを利用できる
ベーシックアテンショントークンは、2017年5月にICO(仮想通貨の新規上場)を果たした仮想通貨です。
当初は数多くの投資家から大きな注目を集め、わずか30秒で10億BAT、発行上限の3分の2を販売しています。日本円に換算すると、35億円近くの資金調達に成功したということです。
Braveは、Webサイトなどの閲覧時に広告の表示・非表示を自由に設定できる、非常に画期的なシステムを取り入れています。広告を表示することに了承した場合は、報酬としてベーシックアテンショントークンを受け取れる仕組みです。
Webブラウザのユーザー・Webサイト運営者・広告主の「三方よし」の関係を構築することで、世界中からの注目を集めました。
ベーシックアテンショントークンの基本情報
仮想通貨名 | ベーシックアテンショントークン |
---|---|
通貨単位 | BAT |
上場時期 | 2017年5月 |
発行上限 | 15億BAT |
承認方式 | Proof of Stake(PoS) |
時価総額 | 約399億円 |
出典 | BAT公式サイト |
※2023年7月9日時点
ベーシックアテンショントークン(BAT)3つの特徴
ベーシックアテンショントークンは、ほかの仮想通貨にはない独自の特徴を持ちます。
ここでは、ベーシックアテンショントークンの3つの特徴を紹介しますので、将来性を見定めるうえで、ぜひ参考にしてください。
次世代ブラウザの「Brave」上で利用できる仮想通貨
ベーシックアテンショントークン(BAT)は、次世代型のWebブラウザ「Brave(ブレイブ)」のなかで利用できる仮想通貨です。
Braveとは、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどとは異なり、ユーザー側で広告表示を自由にブロックできるWebブラウザです。ユーザーのプライバシーが優先され、ブラウザ側で閲覧データが取得できない性質があります。
実際にベーシックアテンショントークンを受け取るには、次のような手順を踏む必要があります。
- BraveのWebブラウザをインストールする
- Braveのトップページから「Brave Rewards」に参加する
- 閲覧中のWebページに広告が表示されるようになり、対価として報酬を獲得
このように、簡単な手続きのみで仮想通貨を受け取れるのは大きな利点です。
ユーザーにどのような広告が配信されるかは、過去のアクセス履歴が参考にされます。広告の配信方法は、他社のWebブラウザと特段変わりはありません。
シンプルで使いやすい「Braveウォレット」
Braveウォレットとは、ベーシックアテンショントークンをはじめ、さまざまな仮想通貨を保管・送金できるサービスです。
仮想通貨ウォレットとして代表的な「MetaMask(メタマスク)」の場合、Webブラウザの拡張機能として、Google Chrome ウェブストアなどからソフトウェアをインストールしなければなりません。
Webブラウザ上の簡単な操作だけでアカウントを作成できるメリットがあります。MetaMaskをはじめとする別の仮想通貨ウォレットから、管理している資金の情報をインポートすることも可能です。
ほかにも、仮想通貨のチャートやマーケットデータを確認できたり、NFTやDAppに対応していたりと、柔軟性に優れる特徴があります。
ただし、Braveの報酬として受け取ったベーシックアテンショントークンは、一度ビットフライヤーをはじめとする仮想通貨取引所を経由する必要があります。
半減期がなく急激な価格変動が起こりにくい
ベーシックアテンショントークンの発行上限は15億BATで、2023年7月時点ではすでに、ほぼすべての通貨が市場に出回っています。そのため、流通量を抑えるための半減期が必要ありません。
そもそも仮想通貨は、通貨の発行上限が定められている銘柄の多くに半減期が設定されています。
半減期がなければ、市場へと激しい速度で通貨が流通してしまい、あっという間に発行上限に達してしまいます。これでは需給バランスが崩壊し、価格変動が激しくなってしまうため、適度に発行量を減らして需給バランスを調整しているのです。
一般的に半減期の前後は、投資家たちの思惑が錯綜し合い、価格変動が起こりやすい傾向にあります。
その点、半減期のないベーシックアテンショントークンは価格が安定しやすく、突然の値下がりリスクをある程度抑えられるでしょう。
次世代ブラウザBrave(ブレイブ)とは?
ベーシックアテンショントークンの将来性に鑑み、適切なタイミングで投資を行うには、同通貨とは切っても切れない関係であるBraveへの理解が重要です。
GoogleやMicrosoftのような中央集権的な体制を採用せず、仲介者を取り入れないビジネス形態を取り入れています。
本来のWebブラウザは、そのサービスを提供する企業が仲介者となり、広告費の一部を収益化する仕組みですが、Braveでは、広告費がそのままユーザーやWebサイト運営者に流れます。
- ユーザー:煩わしい広告を無視できる、端末のバッテリー消費を抑えられる、好きなときに報酬を受け取れる
- Webサイト運営者:仲介者に広告収益を取られない、価値ある情報提供によりユーザーからの寄付金を受け取れる
- 広告主:広告費が適切に配分されるので投資効率が高い、高精度のターゲティングが可能
また、ユーザー側にはアドブロック機能が用意されているのも特徴です。報酬としてベーシックアテンショントークンを受け取りたいときは広告を表示させ、それ以外の場合は広告を非表示にできます。
つまり、Braveは従来のWebブラウザと比べ、ユーザー・Webサイト運営者・広告主の三者にとってメリットがあるサービスです。
世界的にプライバシーに関する規制が強まっているのも、Braveが注目を集めた一因だといえるでしょう。
ベーシックアテンショントークン(BAT)の使い方はさまざま
Braveで獲得したベーシックアテンショントークンは、次のような活用方法があります。
- 自身の気に入ったWebサイトに寄付金として送金する
- SNSで投稿を行っているクリエイターなどに投げ銭を贈る
- 仮想通貨取引所を通じてBATを日本円に換金する
ベーシックアテンショントークンは、寄付金や投げ銭として活用されるケースが多いです。
特にBraveでは、こうした寄付金や投げ銭を行いやすい仕様に設計されています。自分から積極的に寄付や投げ銭を行うと、Brave内に流通するベーシックアテンショントークンの流通量が増え、将来的に価値が高まる可能性も考えられるでしょう。
また、ベーシックアテンショントークンはBraveで報酬として受け取る以外に、国内の仮想通貨取引所からでも購入できます。
後ほど、ベーシックアテンショントークンを取り扱っているおすすめの仮想通貨取引所を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
一部の仮想通貨取引所では、ベーシックアテンショントークンの日本円出金に対応しているケースもあります。広告を表示させて資金を稼ぎ、それを現金化できるのは大きなメリットです。
ベーシックアテンショントークン(BAT)のリアルタイムチャートと過去の価格推移
ベーシックアテンショントークン(BAT)のリアルタイムチャート
ベーシックアテンショントークン(BAT)の過去の価格推移
ベーシックアテンショントークンの現在の価格は、1BAT=0.19米ドル(26.82円)です(2023年7月9日時点)過去に大きな高騰を見せたことを考えると、現在の価格は比較的落ち着いています。
では、ベーシックアテンショントークンは過去にどのようなチャート推移をたどったのでしょうか。過去の最高値と過去最安値と併せて値動きを解説します。
過去最高値は約165円
ベーシックアテンショントークンの過去最高値は、2021年11月1日に記録した1.46米ドル(当時のレートで165.11円)です。
2023年7月に26円前後で推移していることを考えると、当時は約6倍ほどの通貨価値を記録していたことがわかります。
過去最安値は約12円
ベーシックアテンショントークンの過去最安値は、2019年1月1日に記録した0.11米ドル(当時のレートで12.21円)です。
仮想通貨は、流通量が多いビットコインやイーサリアムの好不調の影響を受けやすい特徴があります。
ベーシックアテンショントークンに関するニュースが発表されると、同銘柄の価格のみが上下動するものの、中長期的には市場全体の動きが個別銘柄の価格にも強く反映される点には注意が必要です。
【2024年】ベーシックアテンショントークン(BAT)の今後の価格予想
海外サイトによる2024年の価格予想
According to the technical analysis of Basic Attention Token prices expected in 2024, the minimum cost of Basic Attention Token will be $$0.130. The maximum level that the BAT price can reach is $$0.223. The average trading price is expected around $$0.316
2024 年に予想されるベーシック アテンション トークンの価格のテクニカル分析によると、ベーシック アテンション トークンの最低コストは 0.130 ドルになります。BAT 価格が到達できる最大レベルは $$0.223 です。平均取引価格は0.316ドル付近と予想される。
2024年1月時点のベーシックアテンショントークンの価格は、1BAT=0.27USD(約35円)です。
2024年は大きな価格変動は起きないと予想されています。
ベーシックアテンショントークン(BAT)の今後を決める3つのカギ
ベーシックアテンショントークンの将来性を検証するうえでカギを握るのは、次の3つの要素です。
- Braveユーザー数の増加がカギ
- 提携サービスが増えれば価格アップを見込める
- Web3.0銘柄として注目度を高められるか
Braveユーザー数の増加がカギ
ベーシックアテンショントークンの将来性は、WebブラウザであるBraveの人気と、切っても切り離せない関係にあります。
現状のベーシックアテンショントークンは、Braveでの利用が想定されているためです。
そのためには、Webブラウザのトップシェアを占めるGoogle ChromeやMicrosoft Edgeに比べ、サービスの質や使い勝手に優れている必要があるでしょう。
Braveの場合は、ユーザー側が自由に広告の表示・非常時を選択でき、その点が独自の強みとなっています。広告表示中は報酬としてベーシックアテンショントークンを受け取れますが、仮想通貨そのものの換金性の高さや活用シーンの豊富さも重要なポイントです。
もちろん、広告主やWebサイト運営者にとっても、いままで以上にメリットを感じられるサービスになる必要があります。
GoogleやMicrosoftは、AI分野に積極的に投資しており、一部の地域ではすでにAI生成コンテンツの技術を検索エンジンに採り入れています。
最新技術にいかに対応するかも、今後の成長性を見極める重要な要素となるでしょう。
提携サービスが増えれば価格アップを見込める
提携サービスが増えることで、ベーシックアテンショントークンの使い道の幅が広がります。その結果、通貨に対する需要促進につながり、価格上昇が期待できます。
自分が気に入ったWebサイトやクリエイターへの寄付や投げ銭として活用できるものの、あくまでBrave内での利用を想定しています。
そのため、ビットコインのように実店舗で決済に使ったり、イーサリアムのようにNFTやDAppsの決済用通貨として活用したりといったことができません。
もし今後、寄付や投げ銭以外の選択肢が広がれば、再びベーシックアテンショントークンに注目が集まる可能性があります。有力な他社のブロックチェーンと連携できるかどうかも、非常に重要なポイントです。
Braveアプリを介したスムーズな入出金や、入出金用口座の拡大(仮想通貨取引所への新規上場)なども期待したいところです。
Web3.0銘柄として注目度を高められるか
Web3.0とは、従来の中央集権的なサービスではなく、ブロックチェーンをはじめとする情報分散技術により、非中央集権的なサービス提供を目指す新たなWebの仕組みです。
たとえば、SNS分野では、投稿したコンテンツがブロックチェーンに保管される「Steemit(スティーミット)」に注目が集まっています。ゲーム分野でも、仮想空間でアバターを操作して遊ぶ、「The Sandbox」という名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
ブロックチェーン技術によって非中央集権体制のWebブラウザを提供するBraveも、そのうちの一つです。
特に昨今は、ユーザーのプライバシー保護に世界的な注目が集まっており、閲覧データのログが残らないBraveには、この先大きな注目が集まる可能性も考えられます。
ベーシックアテンショントークン(BAT)を購入できる仮想通貨取引所
ベーシックアテンショントークンは国内の仮想通貨取引所から購入できますが、取り扱い有無は取引所ごとに異なります。
ここでは、ベーシックアテンショントークンを取り扱っている中でも特におすすめの仮想通貨取引所を紹介しています。
- コインチェック(Coincheck)
- ビットフライヤー(bitFlyer)
コインチェック(Coincheck)
- 国内最多水準の取扱銘柄数
- 500円相当額から気軽に投資できる
- 万全のセキュリティ体制
- 積立投資や貸暗号資産など幅広いサービスが使える
・取引所の取扱銘柄数が多い
・スマートフォンアプリが使いやすい
・レバレッジを設定できない
・ベーシックアテンショントークンの送金手数料が高い
コインチェックは、取扱銘柄数の豊富さに特徴がある国内の仮想通貨取引所です。ベーシックアテンショントークンを含め、計23種類と幅広い銘柄に投資できます。
ビットコインやイーサリアムといったメジャー通貨のほか、主にブロックチェーンゲーム内で活用できるThe Sandbox(SAND)や、プロスポーツクラブのファントークンの取引に使えるチリーズ(CHZ)など、マイナー通貨の種類も豊富です。
少額投資を行いたい方にとっても、コインチェックはおすすめの仮想通貨取引所です。取引手数料が安く運用コストを最小限に抑えられますし、どのような銘柄であっても500円相当額から手軽に投資できます。
アプリも使いやすいので、スマートフォンから簡単に仮想通貨取引を始められるでしょう。
コインチェックの基本情報
取扱銘柄数 | 23種類 |
最小取引数量 | 販売所:0.005BTCかつ500円(相当額)から 取引所:0.001BTC相当額 |
取引手数料 | 販売所:0.1%~ 取引所:Maker0%~、Taker0%~% |
日本円の入金手数料 | 銀行振込:無料 コンビニ入金:770~1,018円 クイック入金:770~1,018円 |
日本円の出金手数料 | 407円 |
仮想通貨の送金手数料 | ビットコイン:0.0005BTC イーサリアム:0.005ETH ベーシックアテンショントークン:130.0BAT |
その他サービス | 積立投資 貸暗号資産サービス NFTマーケットプレイス 光熱費のビットコイン決済サービス |
出典 | 公式サイト |
ビットフライヤー(bitFlyer)
- Braveブラウザ連携に対応
- 証拠金取引や先物取引に対応
- マイナーな仮想通貨を含め幅広い銘柄を取り扱っている
- 独自のクレジットカードでお得にビットコインが貯まる
・積立投資でコツコツと利益を稼げる
・主要メガバンクが出資しているので安心
・取引所での取引手数料が高額になりがち
・三井住友銀行以外に対する出金手数料が高額
ビットフライヤーは、ベーシックアテンショントークンに加え、計22種類もの仮想通貨を取り扱っています。ベーシックアテンショントークンを購入する際、Braveブラウザとビットフライヤーアカウントを連携できることが大きなメリットです。
両者を連携することで、Braveで受け取ったベーシックアテンショントークンの報酬を、ビットフライヤーの口座に直接入金できます。
「bitFlyer Lightning」を活用することで、最大2倍のレバレッジを設定した証拠金取引や先物取引も可能です。
一方で、積立投資でローリスクな仮想通貨取引もできますし、最小取引単位が小さく少額投資にも向いています。
ビットフライヤーの基本情報
取扱銘柄数 | 22種類 |
最小取引数量 | 販売所:0.00000001BAT 取引所:0.001BTC |
取引手数料 | 販売所:無料 取引所:約定数量 × 0.01~0.15% |
日本円の入金手数料 | 銀行振込:各銀行所定額 住信SBIネット銀行からクイック入金:無料 住信SBIネット銀行以外からクイック入金:330円(税込) |
日本円の出金手数料 | 三井住友銀行への出金:220~440円(税込) 三井住友銀行以外への出金:550~770円(税込) |
仮想通貨の送金手数料 | ビットコイン:0.0004BTC イーサリアム:0.005ETH ベーシックアテンショントークン:5BAT |
その他サービス | 積立投資 独自クレジットカードの発行 Braveブラウザ連携 Vポイントとビットコインの交換サービス |
出典 | 公式サイト |
ベーシックアテンショントークン(BAT)に関するよくある質問
まとめ
ベーシックアテンショントークンは、次世代型のWebブラウザであるBraveで活用できる仮想通貨です。
・仮想通貨の保有・送金用として利便性の高いBraveウォレットも用意されている
・過去には価格が165円近くまで高騰
・今後の値動きを予測するには、Braveのユーザー数や提携サービスの増加が欠かせない
Brave内の広告表示を有効にすることで、報酬としてベーシックアテンショントークンを獲得できます。ネットサーフィンやコンテンツの閲覧時に広告が気にならない方は、積極的にブラウジングして報酬を獲得しましょう。
また、ベーシックアテンショントークンは、国内の仮想通貨取引所から購入することも可能です。
今回ご紹介したコインチェックとビットフライヤーは、流動性が高く、安全性にも優れています。ビットコインやイーサリアムなど、メジャー通貨も購入できるため、ぜひ活用してみてください。
・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等を提供する企業等の意見を代表するものではありません。
・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等の仕様等について何らかの保証をするものではありません。本記事で紹介しております商品・サービスの詳細につきましては、商品・サービスを提供している企業等へご確認くださいますようお願い申し上げます。
・本記事の内容は作成日または更新日現在のものです。本記事の作成日または更新日以後に、本記事で紹介している商品・サービスの内容が変更されている場合がございます。
・本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他の企業等の意見を代表するものではありません。
・本記事内で紹介されている意見は、意見を提供された方の使用当時のものであり、その内容および商品・サービスの仕様等についていかなる保証をするものでもありません。