ファクトム（FCT）とは？特徴やチャート・将来性をわかりやすく解説

仮想通貨ファクトムは、アメリカのFactom社が開発・発行していた仮想通貨です。マイクロソフトや米エネルギー省と連携した過去もあり、一時期は時価総額が1兆円を超えるのではないかと推測されていた時期もありました。

しかし、運営会社の解散や国内仮想通貨取引所からの上場廃止などの暗いニュースも重なり、「ファクトムがもう終わった。」と言われることも珍しくありません。

今回は、「ファクトムってどんな仮想通貨？」「ファクトムの将来性や安全性が気になる」という方向けに、ファクトムの特徴や今後の将来性について分かりやすく解説。

暗号資産の購入を検討している方に向けて、おすすめの仮想通貨取引所も紹介します。

仮想通貨ファクトム（FCT）とは？

ファクトムとは、電子データの記録・保管を行える、分散型プラットフォームの名称です。アメリカのFactom社が2015年に開発しました。

正式名称は「ファクトイド（FCT）」ですが、「ファクトム」という名が仮想通貨名として認識されています。

日本ではコインチェックがファクトムを取り扱っていましたが、2022年に取り扱いを廃止。日本の仮想通貨取引所での取り扱いは、ゼロとなりました。ただし、運営会社は解散したものの、ファクトムの開発は完全にストップしたわけではありません。

2023年7月現在ファクトムの取引量はとても少なく取引価格を追いにくい状況ですが、プラットフォーム開発の新しい動きによっては、価格が変動する可能性もゼロではないでしょう。

ファクトムは、慎重に投資すべき仮想通貨といえますね。

ファクトム（FCT）の基本情報

※2023年7月時点の情報

仮想通貨ファクトム（FCT）の特徴

以下の3つが、ファクトムの特徴です。

セキュアな分散型プラットフォーム

ファクトムは、電子データを保管・記録するためのプラットフォームとして開発されました。たとえば、医療記録や住民票・、住宅ローンなど、管理できるデータは多岐にわたります。

さまざまな重要電子データを分散型管理することで、データ改ざんや情報流出のリスクを抑えられるのがメリットです。管理の手間も省けるので、コストをカットできます。

注目されている2つのプロジェクト

ファクトムには、注目されている2つのプロジェクトがありました。それぞれのプロジェクトについて簡単に解説します。

dLocシステム

dLocシステムは、医療データを安全に管理するシステムのことです。ブロックチェーン技術を使って受診記録・手術記録などの医療データを管理し、データの安全な保管や迅速な共有の実現を目指していました。

安全で即座に情報共有できるdLockシステムのプロジェクトも、Factom社の解散によって開発が停滞しています。

dLocシステムが完成すれば、医療データを安全に管理・共有できるようになるということですね。

ファクトハーモニープロジェクト

住宅ローンや登記に関する電子データを、ブロックチェーン技術で管理するプロジェクトが、「ファクトハーモニープロジェクト」です。

不動産に関する電子データは膨大で、管理に多大な手間やコストがかかります。正しいデータ管理が行われなければ、不正取引の原因にもなるでしょう。

ただし、上述しているようにFactom社の解散によって、ファクトハーモニープロジェクトも停滞中です。

ファクトムハーモニープロジェクトが今後どうなるかは不透明です。

大企業と提携していた

ファクトムは、大企業や政府機関と提携していた実績があります。過去に提携していたのは、米国内安全保障局やビル＆メリンダ・ゲイツ財団、マイクロソフト社です・

ビル＆メリンダ・ゲイツ財団から約50億円の資金提供を受けたりマイクロソフトと技術提携したりといったことから、ファクトムへの期待が大きかったことが伺い知れます。

【2024年】ファクトム（FCT）の現在価格と過去の価格推移

出典：https://cc.minkabu.jp

2023年12月現在、ファクトムの取引量は非常に少なく、値動きを追いづらい状況です。

2015年のファクトム上場からしばらくの間は、大きな価格変動はありませんでした。2017年から大きく価格が上昇し、一時は約10,000円の高値を記録しています。これは、仮想通貨バブルとビル＆メリンダ・ゲイツ財団からの資金提供のニュースが重複したためと考えられるでしょう。

ファクトムの取引量が増えないことには、今後の価格変動は期待できません。開発の新しい動きによってファクトムの流通量が増えれば、価格が動く可能性もゼロではないでしょう。

2017年～2018年にかけて高値を記録したファクトムですが、現在は100円を切る価格で停滞中です。

海外サイトによる2024年の価格予想

Based on the our new experimental Factom price prediction simulation, FCT’s value in 2024 expected to grow by 106.65%% to $1.01 if the best happened. The price will be between $1.01 and $0.384154 during 2024. https://coindataflow.com/en/prediction/factom

Factom Price Prediction – FCT Forecast https://coindataflow.com/en/prediction/factom

2024年1月時点の価格は1FCT＝1.13USD（約167円）となっています。専門家やテクニカル分析の結果、年内はこれ以上の値上がりは期待できないと予想されています。

ファクトム（FCT）の将来性は？今後を左右する3つのポイント

「今後ファクトムの価格が高騰する可能性はある？」と、疑問に思っている人も多いでしょう。ここでは、ファクトムの将来性を左右するポイントについて解説します。

プロジェクト開発の進行度合い

今後のファクトムの価格は、プロジェクト開発の進行度合いによって大きく変わることが予想されます。

プロジェクト開発が進むかどうかは不透明ですが、新たなニュースがアナウンスされれば、ファクトムの注目度や認知度の高まりを期待できます。今後の開発が進むかどうかは、ファクトムの価格変動を握るカギといえるでしょう。

すでに発表されているプロジェクトはもちろん、新しいプロジェクトの発表も仮想通貨の価格に大きな影響を与えます。

ファクトムが持つ技術の広がり

ファクトムが持つ分散型プラットフォームのブロックチェーン技術は、あらゆる分野に活用可能です。コストや手間を省いて電子データを記録・保管する技術は、医療・不動産・行政など多方面で重宝されます。

開発が進んでファクトムの技術が普及すれば、仮想通貨ファクトムの保有者も増えるはずです。ファクトムの技術を活用する場面が増えて知名度が上がるかどうかが、ファクトムの将来を左右するポイントといえるでしょう。

ファクトムの開発が進めば、技術の普及も期待できます。ファクトムへの投資を考えている人は、企業との提携などファクトムの新しい情報に注目しましょう。

ファクトムを取り扱う仮想通貨取引所数が増えるか

2023年7月現在、日本国内でファクトムを取り扱う仮想通貨取引所はゼロです。つまり、国内の取引所ではファクトムを買えません。

BITTREXなど海外でファクトムを取り扱う仮想通貨取引所はありますが、決して数が多いとはいえません。

現在のファクトムの取引量は非常に少ない状態です。流通量が増えなければ価格上昇は期待できません。今後、国内外でファクトムを取り扱う仮想通貨取引所が増えれば、ファクトムを保有する人も増えるでしょう。

取引しやすい仮想通貨でないと流通量は増えません。仮想通貨取引所でのファクトムの取り扱い増加に期待したいですね。

ファクトム（FCT）が購入できる仮想通貨取引所はある？

2023年12月現在、ファクトムを購入できる国内仮想通貨取引所はありません。

ファクトム以外でも、ビットコインやアルトコインの購入を考えている人には、以下の仮想通貨取引所がおすすめです。

コインチェック（Coincheck）

出典：coincheck.com

かつてファクトムを取り扱っていたコインチェックですが、2022年5月をもって上場廃止となりました。

コインチェックは、2014年からサービスを提供している仮想通貨取引所です。500円からビットコインやアルトコインを購入できるので、少額から仮想通貨を始めたい人や初心者に向いています。

ダウンロード数No.1の使い勝手がいいアプリも、コインチェックの魅力です。感覚的に使える設計なので、スマホ1つで簡単に仮想通貨を購入できます。

最短1日で仮想通貨取引をはじめられるスピーディーさもうれしいポイントです。

コインチェックは、仮想通貨の積立投資もできます。

コインチェックの基本情報

※2023年7月時点の情報
※Coincheck｜対象：国内の暗号資産取引アプリ、期間：2019年〜2021年、データ協力：AppTweak

DMM Bitcoin

出典：bitcoin.dmm.com

DMM Bitcoinは、60以上の事業を展開するDMM.comグループが運営する仮想通貨取引所です。

レバレッジ取引できる仮想通貨銘柄数は25種類と国内No.1なので、大きな利益を狙った取引をしたい人におすすめです。

LINEや問い合わせフォームから気軽に相談できるのもおすすめポイントです。365日いつでも気軽に質問できるので、仮想通貨初心者でも安心して利用できます。

高い技術を使った厳重なセキュリティも、安心して取引できる材料です。

DMM Bitcoinのアプリは、STモードとEXモードの2つのモードを選択できます。初心者からベテランまで使いやすい設計です。

DMM Bitcoinの基本情報

※2023年7月時点の情報
※DMMビットコイン｜2023年4月現在、国内暗号資産交換業者のWEBサイト調べ

ビットフライヤー（bitFlyer）

出典：bitflyer.com

ビットフライヤーは、ビットコインの取引量が6年連続No.1の実績がある仮想通貨取引所です。

1円からビットコインやアルトコインを購入できるのも、ビットフライヤーのメリットです。手元のお金が少ない人でも、少額から気軽に投資できます。

仮想通貨の積立投資も、少額での投資に最適です。積立金額は1円単位で設定でき、積立頻度も毎日～毎月まで自由に設定できるので、自分に合った投資ができます。

ビットフライヤーは、アカウントの作成・維持手数料が無料です。

ビットフライヤーの基本情報

※2023年7月時点の情報
※bitFlyer｜Bitcoin日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における2016年〜2021年の年間出来高（差金決済 /先物取引を含む）

ビットトレード（BitTrade）

出典：bittrade.co.jp

ビットトレードは、世界的な仮想通貨取引所であるフォビ（Huobi）グループが運営する日本の仮想通貨取引所です。

取引所では2円から仮想通貨を取引可能。予算が少ない人でも、手軽に仮想通貨取引をはじめられます。ビットコインの取引手数料が無料なのもうれしいポイントです。

ビットトレードでは、100％コールドウォレット管理・24時間365日監視など、仮想通貨をしっかり守るシステムを採用しています。サービスを開始してからハッキングゼロと、セキュリティ性が高く安心です。

スマホアプリが使いやすいのも、ビットトレードのおすすめポイントです。

ビットトレードの基本情報

※2023年7月時点の情報
※BitTrade｜2023年2月MINKABU暗号資産取引所ランキング「取扱い銘柄数部門第1位」

まとめ

今回は、仮想通貨（暗号資産）の1つである、ファクトム（FCT）の特徴や将来性についてくわしく解説しました。

運営会社の解散により、プラットフォームやプロジェクトの開発が停滞しているファクトムの将来性は不透明です。

ただし、ファクトムの開発は現在も進行中なので、今後新たな動きがあれば、価格が高騰する可能性もゼロではないでしょう。

ファクトムは国内の仮想通貨取引所では買えませんが、ビットコインや他のアルトコインの投資からはじめてみてはいかがでしょうか？